フィンランドでの日本語教育について

Heippa! KOTORIの小野です。今回はKOTORIのプログラムの一つである「日本語教師インターン」についてお伝えしようと思います。

少し長くなりますので、2回に分けて記事にいたします。今回は私自身の経験に基づいて、「フィンランドで日本語教師をする」ことについて述べていきたいと思います。

 

私は小学校に勤務しながら、社会人向け教育機関等で日本語教師もしています。日本語教師とは一体どのような仕事なのでしょうか。外国人学習者に日本語を教える、と一言で言ってしまえばそれまでですが、実際は様々な要素が詰まっていると私は思います。

海外で日本語を教えるには、その国の言語、生活習慣に慣れ親しんでいることが重要

こちらで日本語を教え始めて8年が経ちました。教え始めた頃はフィンランド人学習者向けの教材が少なく、授業の組み立てや練習問題の作成など全て一から学ぶ必要がありました。今でも新しいクラスを担当するたびに、これまでの失敗や成功をふまえ、毎回工夫を重ねています。また、海外で日本語を教えるには、まず教師がその国の言葉をよく理解している必要があります。独特な言い回しや熟語的表現などを理解し「自分の言いたいことを正確に相手に伝える」ことが出来て、初めて相手に教えることが出来るのですね。なので、私はフィンランド語力を身につけ、外国人話者に日本語の文法を教えていく方法を勉強してきました。

 

言語学習は主に「読む」「書く」「聞く」「話す」の4つの分野に分けられます。週に1回、1時間半ほどの授業でこれらをバランス良くカバーしていくことは実は大変な作業です。クラスによって、同じ内容でも進度が異なる場合があるので、状況を見据えて授業を組み立て、進めていくことが大切になります。

 

学習者も人によって学習速度が違いますし、日本語を学ぶ目的も違います。「私は将来日本に留学するのが目的なので、話せることはもちろん、ひらがなやカタカナ、できれば漢字も学習したい!」という学習者もいれば、「日本語は話せるようになりたいから、ひらがなカタカナの読み書きは出来なくてもいい」という学習者もいます。それぞれ目的が違う中で、どういった授業をしていくか、これは毎回新しいクラスを受け持つ時に考えます。教師側も常に新しい試みをし、失敗や成功を繰り返していくことで次に繋がっていくのですね。私はその過程を楽しむようにしています。

 

私自身、他言語を学んだ(習得した)経験から、学習者の日本語に対するなぜ?どうしてこういう言い回しになるの?という疑問に共感できるのです。それは以前、私がフィンランド語に対して感じていたものと似ているからです。学習者の立場になって考えながら授業を組み立てていけることは、大きなプラスになっていると思います。

 

魅力ある授業をするために

日本語教師それぞれ、自分のスタイルというものを持っていると思います。

想像してみてください。90分間、どのような授業を受けたいですか?

もちろん私もこのような内容で授業がしたい、という思いもあります。ですが、学習者の立場になってみて、彼らはどういった情報を必要としているだろう、どういう内容ならば楽しく学べ、満足できるだろう、と考えるようにしています。

また自分のスタイルとは、経験を重ねることによって形になって来るものだと思います。現状に満足して終わりとならないように、授業に取り組むことが大切だと考えています。そして何よりも学習とは楽しいものだ、ということを忘れないようにしています。

 

次回に続く

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